キューバのバンド、Charanga Habanera♪

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ハバナのライブ・イベント、Festival de la Salsa。

キューバは毎回、ギリギリまで、いろんなことが変わる。日本の感覚で行ったらダメだとわかってるけど、結構イラつく。
例えば、ライブスケジュールが間違ってたり、はっきりしなかったりする。
「Face Bookでは、Charanga Habaneraが出るって書いてあって、紙のインフォには、別のバンドが書いてあるけど、どっちが出るの?」
いつもいる事務局の女性に聞いたら、
「あら、Charanga Habaneraは出ないわよ。」
と自信満々に言うので、それを信じてライブに行かなかったら、実際はCharangaが出ていて、マジでムカついた!!!なんで事務局のあなたが知らんのかい!

次の日、彼女を会場で見かけた時、
「昨日出てたじゃん。私、毎年来てるのに、あんまりよ。キューバは遠いし、いつでも観られるようなもんじゃないの!」
と訴えた。ここは日本じゃないので、自己主張は大事。でも、アジア人少なくて絶対に顔を覚えられているので、後々波風が立たない感じで、優しくクレームを言う、気づかい(気弱?!)の日本人・・。
「だって、本当に知らなかったんだもん。」
と開き直る事務局の女性。たとえそうだとしても、その前に謝らんかいな・・。

最後にCharanga Habaneraを観たのは、マドリッドとローマ。もう10年以上観てない。タイミングが合わないのだ。
その間に、メンバーも曲もどんどん変わってしまった。後で、見損なった2020年のFestival de la SalsaのCharanga の映像が、You Tubeに上がってるのを観たら、昔の曲を結構歌ってた。個人的意見だけど、やっぱりみんなあの頃のCharanga Habaneraの曲が好きだったんじゃないかな?!そうじゃなきゃ、いくらTimba系のイベントだからって、15年も前の曲メインで歌う?!

私は、2004年頃のCharanga Habaneraが最高に好きだった。でもCharangaは、早い段階でTimbaからCubatonに路線変更。
リーダーのDavid Calzadoは頭がよくて、先見の明がある。振り付けも決めて、若いイケメンのボーカリストたちをセクシーに踊らせて(時々バンドメンバーも)、見せるライブにしたのもDavid。
それまでもボーカリストたちは、歌いながら踊ったりしてたけど、必ずしもイケメンとか、セクシーとかではなかったような気がする。

キューバの音楽と言っても、いろいろ種類があるし、一口にキューバ音楽ファンと言っても、いろんな種類がある。Sonのファンの人もいるし、Rumbaのファンもいる。私はTimbaのファンなので、基本Timbaの話を書いている。Charanga Habaneraも、元はTimba Bandだった。

私がTimbaのファンになってから、20年が過ぎた。世界のいろんな音楽の中で、唯一飽きなかったのがTimba。LatinにJazz、Fusionに Rumba、キューバのいろんな音楽のエッセンスが混ざっているのがTimbaだ。
当たり前だけど、20年も立つと、新しい音楽が生まれる。20~30年前は、Timbaは、新しいジャンルの音楽だった。でも今、時代は完全にCubatonなんである。

※たまにキューバ人に、「Cubatonってなに?」って聞かれる。キューバのReguetonでCubaton。

キューバの街で耳にするのは、かなりの確率でCubaton。

で、Charanga Habaneraも、2000年後半には、Cubatonに切り替えた。私はCubatonが嫌いじゃないけど、やっぱりTimbaの方が好き。たぶんDavidは正しい。でもやっぱりCharangaは、Timba続けてほしかった。

あの頃のCharangaのTimbaの流れは、今のMykel Blancoにつながっていると思う。
キューバのTimba bandは、バンドリーダー以外、メンバーは変わっていくスタイル。まあ、Los Van Vanみたいに、あまりメンバーが入れ変わらないバンドもあるけど。

そして、あの頃好きだったCharanga Habaneraもメンバーも入れ変わってしまって、同じ曲を歌ってパフォーマンスしてくれても、な~んか違うのだ。また、Charanga Habaneraを観る日は来るかな・・。

教訓:タイミングや流れがあるから、その時好きなものは、その時観るべし!
もし、どこかでCharanga Habaneraのライブがあったら、絶対行ってみてね!