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「FIRE 最強の早期リタイア術」　クリスティ・シェン＆ブライス＆リャン　

Fire （Financial indepedence retire early）というワードが話題です。いろいろ出てますが、こちらの本を読んでみました。

一言で言うと、お金を稼げる仕事に就くためにリサーチ＆勉強し→よい仕事に就き→節約し→生活費２５年ほど貯め→４％で運用し→安い国で生活すれば、永遠に旅できます！

というお話。この本は、１０代からせいぜい３０代前半の方（つまり作者と同世代の方）には、おすすめの本です。４０代以上の人が読んでもいいですが、結構がっくり来ますよ～(笑)。

まず、最初の職業選択で、つまづく！今１０代だったら、いろいろ可能性もありますが、今からだと、遅い。年齢は関係ないと言うかもしれないけれど、完全FIREは、ほんと、難しい！

でも、考え方は参考になるので、読んで損はないです。仮に稼げる仕事に就いていなかったとしても、生活コストを必要以上に上げずに生活することは、非常にタメになると思う。なぜなら、必要な生活費の金額で、その人のFIREの金額が決まるから。

が、すでに多くの人がお気づきのとおり、日本でこれをやるのは、本当に難しいです。まず、数千万単位の金額を貯めた上に、４％以上で投資をしなくてはならない。４％利息って、なかなかだし、投資のセンスもいります。

あと、この方式の難しさは、将来にわたっての生活コストが同じなのか？インフレはどうなのか？という点。
というわけで、現実的には、生活コストを下げてコツコツ、というほうが、まだ現実的かな・・。

が、完全ＦＩＲＥを目指さなくても、サイドＦＩＲＥという方法もあります！私は、こちらの考えに近いです。必要な分だけ働き、残りは自分の好きなことに時間を使うパターン。少し前なら、イカれた人っていうか、ひっそり生きるマイノリティでしたが、今なら「私サイドＦＩＲＥなんで。」と言えば、なんとなく乗り切れそうですよね、今時って感じで(笑)！

サイドＦＩＲＥ→副業　個人事業など続ける

パートタイムなどで働いて生活費を補う人は、「パーシャルＦＩ」と呼ぶようですが、「私パーシャルＦＩなんで。」と言っても、「は？」となりそうなんで（サイドＦＩＲＥでも十分、「は？」となりそうだけど）、まあ、ここはサイドＦＩＲＥと呼んじゃってよいのかなと。

だから旅に出たい、音楽やりたい、芸人やりたい、なんでもいいです。やりたいことがあって、あんまり本業で稼げないとしても、他で稼ぎながら、続けたらいいんです！続けましょう！！！

厳密には、サイドＦＩＲＥとは、投資などの収入に副業収入を得ながら生活することのようですが、そのパーセンテージは決まってないので、そこは自由に決めたらよいと思います。パートタイムの仕事に移って、自分の好きなことややりたいこと、副業をやるのも、サイドＦＩＲＥだと、私は思います。良いネーミング、ありがとう（笑）！

→最近は、バリスタFIREという呼び方もあるらしい。スタバみたいなところで、働きながら、楽しく暮らす。これいいね♬

私の考えるＦＩＲＥの弱点、それは「人生は、思い通りにはならないこと。」です。頭で考えても、計算上で考えても、どうにもならないことがいっぱいあります。長く生きていれば、わかります。

人生は思ったようには進まない！ってこと！

クリスティさんの場合、一番の幸運は、中国からカナダへ出られたことです。それがなかったら、そして、まったくこの本の意味をなしません。
つまりＦＩＲＥとは、先進国に住む人間にしか、関係のない話なのです。彼女が、今も中国の農村にいたら、なにも物語は始まりません。

おそらく彼女たちは、ＦＩＲＥを達成して、２０１６年頃（かな？）から、世界を旅して回っていると思います。今はどうされてるかはわかりません。
最初、本を読んだ時は、「コロナの世界になるなんて、思ってもみなかっただろうね。一生世界を飛び回れると思ってたでしょう。人生ってそんなもんよ。」と思いました。

でも、少なくとも３～４年は、世界を見て回れたのです。彼女たちが、もっとあとでＦＩＲＥを達成して旅に出ようと思っていたら、もっと旅の期間は短くなっていた。もしかしたら、旅にも出られなくなってたかもしれない。そういう意味では、早くにＦＩＲＥして、仕事を辞めて、旅に出たのは、良い決断だったな、と思います。
この本、実は、ＤＩＥ　ＷＩＴＨ　ＺＥＲＯとは、対極にあるのかな、と思っています。私個人は、お金は使い切って死にたいと思ってます。問題は、お金が足りるかってことだと思いますが！

できるだけ、無駄な支出をやめて、生活コストを下げ、好きなことにはバン！とお金を使う！

ようはお金の使い方もバランスが大事。

ＦＩＲＥ→若い頃こそ、お金を貯めてＦＩＲＥするか。
ＤＩＥ　ＷＩＴＨ　ＺＥＲＯ　→若い頃こそ、お金を使って経験を買うのか。

若い時にしか感性もあるし、体力のいることとか、シニアになってからできない経験は、絶対に先にしておくべきだなと、私は思います。