ハバナのカサの電気メーターが、パンチ力ハンパなかった!
ハバナのカサの電気メーター
※全部の家がこうではありません。
AIRBNBで、なんとなくここがいい、と思って決めた宿。オーナーの女性が私のパスポートをチェックしていると、
「まあ、私たちは誕生日が一緒よ。」
と笑顔で言った。彼女もIDを見せてくれたのだけど、本当に同じ誕生日。
出会いに偶然はないと言うけれど、たくさんの家の中から、このお宅にしよう、と決めたのは、たとえネットであっても、無意識にエネルギーを感じあっているのかもしれない。
AIRBNBには、オーナーの写真や自己紹介、家の写真や紹介などが書いてあるから、そこにそれぞれのエネルギーが乗っているんだと思う。
彼女は、私が思うキューバ人のイメージとはかけ離れた、物静かで知的なタイプで、とにかく親切な人だった。
家でネットができないので、毎日、会社のインターネットで、ハバナのライブ情報を取ってきてくれた。まめに見ていないと、結構直前で予定が変わったりする。今回もキューバの人気バンド、Manolito su trabucoは、ライブスケジュールをキャンセルしてしまって、まったく見られなかったし、LOS VAN VANも予定変更して、一週間後になっていた(会場に行ってから気づいた)!このほか、場所も変わったりするので、とにかくキューバでは注意が必要。
今回、初めてAIRBNBを使ってキューバ人のお宅に泊まったけれど、たぶんAIRBNBがなかったら、宿探しはなかなか大変だったかも・・・。
今、キューバは観光客が多くて、セントロやハバナビエハ(いわゆる観光に便利な場所)では、飛び込みで宿を探すのは大変そうだと思った。次回の宿探しのために、いくつか宿を見せてもらっていた時、何人も宿泊を断られているのを見かけた。今は、前もって予約していったほうがいいと思う。
前回2回は、ホテル・アンボス。ムンドスとホテル・イングラテーラという、メジャーなホテルに泊まっていたので、今回初めて、ハバナの一般家庭の様子がわかった。
今回、セントロの2軒のカサに滞在、両方とも2部屋を貸し出していた。建物は、数十年たった、たたけば崩れそうな壁でできていた。
バストイレは共同で、シャワーはどちらも修行感満載の水量の少なさ!海の家でももうちょっと出るんでは?と思うような水の出の悪さだった。これがキューバの普通の家なのかな・・?石けん分がちゃんと流せているか、わからないくらいの量しか出なくて、どうもよく洗い流せてなかったみたい。キューバから帰ってからしばらく、湿しんに悩まされた。
ハバナのホテルではそこそこお湯は出てたような気がするんだけれど、一般家庭ではこんなもんなのかもしれない。日本の家にいたら、お風呂にもゆっくりつかれるのに、わざわざこんな苦労しに来て、ほんとモノ好きだよね、と修行シャワーを浴びながら、笑ってしまった。
※家によってはちゃんとした水量のシャワーもあると、あとでわかった。でもこれは行ってみないとわからない。
時々こうやって、他の国で生活すると、日本のありがたさがよくわかる。
このお宅は、家の中も簡素で、調理器具やお皿もほんの少しだけ。日本みたいに、このお料理にはこのお皿、とかそんな感じじゃなく、いつもワンプレートごはんみたいなものを食べていた。冷蔵庫の中も、少しの野菜とフルーツと卵くらいしか入ってなくて、驚いてしまった。
でも、なによりこのアパートで驚いたのは、一階玄関横に、ほこりまみれの古びた電気メーター&ケーブルがむき出しだったこと!なかなかのパンチ力!燃えちゃわないのか?!
これを見て、「もはや水道管はどうなってるか、期待できない・・。」といろいろ観念した。
スペイン統治時代の建物は、よく見るとどれもかなり傷んでいて、つるはしでたたいたら壊れそうだった。なかには崩れかけている建物もあったし、海に近いほうの建物は海風でもっと傷んでいる。たいしたメンテナンスもしてないだろうし、ケーブルはむき出し。スペインの家もそうだったけど、古い家はとにかく壁がもろい。しっくい塗っただけとかなので、補修しないとボロボロ崩れてくるのだ。
みんなは、アメリカとの国交回復で、キューバの雰囲気やアメ車がなくなることを心配しているようだけど、車よりなにより建物のほうが持たないんじゃないかと、私は思った。