キューバ(ハバナ)の現状 2020 3月

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今回、日本に帰れてほっとしています(2020年3月19日に帰国)。これまで長い間、旅を続けてきましたが、こんなに切迫したのは初めて。全世界で航空が乱れ、国から出られなくなる可能性があるなんて、思ってもみなかったです。

キューバは、食べ物や物資が少ないため、長くいるとなると、なかなか生活が厳しいです。今回思うのは、どこの国から帰れなくなるかは、ものすごく重要だということ。ホテルや滞在費が高いのもかなりつらいですが、食べ物や情報の入手が難しい国では、困難を極めます。

行く前から覚悟してはいますが、なかなか生活に慣れません。
キューバは、去年(2019)よりさらに物資が少なく、近所のスーパーでは、
「1ヶ月なにも物資が入って来ないんだよ。」
と店の人が嘆くほど。コーヒーやケチャップすら、入荷に数週間待ち。ジャムも一回しか買えませんでした。去年までは、なんとか買えていたのにね。日本を出る時に、重量の関係で、トマト缶をあきらめたのをすごく後悔。牛乳も見た時、買わないと、次いつ買えるかわからないし、1,5Lコーラですら、探し回らないと入手できない。

2週間後、スーパーにスペインからの物資が着いた時は、お祭り状態でした!!
ケチャップ買うのに必死です(笑)。キューバのコーヒーなんか、ここ最近、買えた試しがない。キューバで、スペインのSPARのコーヒー飲む悲しさったら!でも、それすらなかなか売ってなくて、買うのが大変。見かけたら買ってね!!!

人が並んでるのを見たら、なにかが来た!ということなんで、なにがあるかわからないけど、とりあえず並んでみる(大きなバッグは入る前に、預けさせられます。でも袋がないこともあるので、ビニール袋やエコバッグはたたんで持参)。

鶏肉にいたっては、たまに入荷したとしても、行列で1~2時間待ち。なぜか、鶏肉は冷凍しかなく、しかも輸入物です(骨付きとなし両方の場合あり)。
今回は、友人の友人のコネで、鶏肉3袋7,5KG(骨付き)、並ばず直接買いました。
「こんなにいらない。」
と言ったら、
「今これを買わなかったら、次はいつ買えるかわからない。全部買いなさい!」
と言うので、全部買いました。だいたい一袋8CUC(約900円)でした。鶏肉買うのに、こんなに切羽詰まったこと、人生でなかなかないよね。たぶん次は、鶏肉をあきらめるかも。
豚肉は買えるのですが、キューバ人にとっては値段が高く、売り切れたら、次の週まで来ない場合があります。

というわけで、ずーっと食べ物のことばかり考えて、一日終わります。生きるって、こういうことかもしれん。私は外国人で、お金を持っているので、肉や野菜を数日分買っておくことができます。キューバ人も、お金がある人は、買いだめしてますが、ない人はできません。たまに停電して冷蔵庫がやばい時があるけれど、腐るリスクより、買えないリスクのほうが大きい。いつも、
「買いすぎだよ!パーティでもするの?」
と注意されます。

コロナやロックダウンの前から、キューバはこんな状態です。

日本に帰って翌日、なにか買い占められてるのかも、と、大急ぎでスーパーに行ったら(注:キューバでニュースを観ていない)、大量に食べ物があり、平和に時が流れててビックリ。
「マヨネーズがこんなにたくさんある・・。」
とおもわずつぶやいてしまいました。キューバではマヨネーズ買うのも一苦労だったんで!