ハバナからバスで行けるビーチ、Playa del Este&トイレの話

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遠くへ行かなくても、十分きれいな Playa del Este。

キューバに行く、というと、ビーチでごろごろしてるんじゃないか?と思われがちなのですが、実はまったく海に行きません!行きたいけど、行く暇がない。

基本的に、音楽と踊りのため、ハバナから出ないんです。昼間、音楽を作ったりして、夜ライブに行くと、もう体力残ってない!キューバの食べ物が苦手で、毎日自炊してるので、本当に時間がありません。

そして実は、ハバナからビーチに行くには、意外と面倒くさい!
確かにまわりは海に囲まれているのですが、岩だらけなので、ビーチエリアへは、わざわざ出かけないとなりません。

2016年、フィデル・カストロが亡くなって、音楽もライブイベントもすべてなくなったので、ようやく、海でも行くか、ということになって、ビーチへ行くバスに乗り込みました。

カサのママが、
「Playa del esteのMar azurがいいわよ。」
というので、こちらに決定。

ハバナから行くと、手前の海です。ちなみにPlaya del esteのMar azurとは、東海岸の青い海 という意味です(まんまだね)。

ハバナのホテル イングラテーラの前の公園から、赤いバスが出ています。前は5CUCで往復乗れましたが、今はCUPになったので、今、正確にはいくらか、わかりません。

バスに乗って約20~30分、降りると、そこには激渋なオールインクルーシブのホテルがあります!いわゆる普通考える、ゴージャスなオールインクルーシブホテルではなく、安く泊まりたい、けどビーチに行きたい人用って感じのホテル。

そしてここ、ホテル客専用施設のため、トイレもなにも貸してくれないの。

ホテル突っ切っていけば、海はすぐ目の前。ビーチでは、係の人がはりきって、パラソルとベッドを貸し出していました!たしか5CUCだった。で、さっそくレンタル。
パラソルは、ややヨレヨレなので、しっかり目を選んで借りましょう!日に焼けます!

「で、トイレはどこですか?」
とスタッフに聞いてみた。
「ありませんよ。」
と、あっさる答えるスタッフ。

なんですと?!そこそこちゃんとしたビーチにトイレがないなんて、聞いたことがない!これが社会主義なの・・(うなだれる)。

だったら水分控えよう、と、飲み物も飲まず、ベッドに寝そべっていると、今度はやたらとスタッフが、
「ドリンクいかがです?」
と聞きに来る。だから!トイレがないから、飲まないの!
ビーチでのんびり、静かに過ごしていたいのに、まったく放っておいてはくれない。最終的に、もうこいつは言っても飲まないな、とわかったみたいで、来なくなった(疲)。あきらめてくれてよかった。

今思うに、ビーチのまわりは林だし、海もあるし、キューバ人の行動を見てると、はっきりいって、まわり全部がトイレみたいなもんだったんですね!

でも当時の私は、「二度と来るか!トイレのないビーチなんか!」
とプリプリしてました。

そろそろおなかもすいたな、でもホテルではごはん食べられないし(このビーチにレストランはなかった)、と海の裏手の林の中を歩いてたら、突然、屋台レストランを発見!商売上手!

「モヒートありますか?」
と、お店の兄さんに聞いたら、
「フィデルが亡くなったから、今はお酒は出せないんだよ・・。」
と言う。正直、こんな誰も見てないような林の中でも、ちゃんと政府の言いつけを守っていることに感動!
小エビを食べた。これはおいしかった。キューバ名物、ワンプレート盛り付け。

そんでやっぱりお約束の、
「今夜、一緒に出かけない?」
「用事があるから、また今度~!」
っていう会話をして、
「そういえば、トイレないのかな?」
と聞いたら、
「俺の名前をホテルのセキュリティに言ったら、借りられるよ。」
と言うので、一応言ってみたら、しぶしぶ借してくれた。なんか知らないけど、キューバは、とにかくトイレを貸したがらない(個人的感想)。カスタマーサービスなんかないのだ。
以前、トイレに行きたくなり、国営のレストランで行こうと思って、オーダーしたあと、
「ところでトイレはどこですか?」
と聞いたところ、
「トイレはありません。」
と言われたことがあった!!!まあまあちゃんとしたレストランに、トイレがないですと?!
その後はトイレを我慢しながら、急いで食べて、トイレのあるカフェを探した。次は、トイレがあることを、ちゃんと確認してから入った。

この人たちの体はどうなってるのであろう?日本人はトイレが近いから、マジで困るわ。

ビーチの話から、トイレの話になってしまった。

帰りのバスは、同じく、赤いバスに乗れるのだけど、バス停もなく、時刻表もない。だいたいこの辺かな~って道路で、ひたすら待つという、おそろしく社会主義なシステム。郷に入れば郷に従えなんだけど、これがまた都会の人間には耐えられない・・。結局40分、ただただいつ来るかわからないバスを、ひたすら待っていた。

だから海に行くのが面倒くさいの!

あと、キューバは暑すぎて、海なんかいられない。はっきりいって、エアコンの部屋で涼んでいたほうが、よっぽどいいと思ってしまう。黒人の方々には、「色白だね。」と言ってもらうのだが、海に行ったら、激焼けします!

結局、ハバナのビーチには、その一回きりしか行っていません。とはいえ、キューバのビーチが美しいということは、間違いないです!

P.S.有名なバラデロとか、ハバナから離れたところには、素敵なリゾート地いっぱいあります。大きめのホテルで、予約も取れるので、相談してみるとよいですよ♪