スペインでコロナウイルスの感染が広がった理由について考える

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スペインに住んでいた頃の経験から、なぜこんなにスペインでコロナウイルスが広がってしまったのか、考えてみました。

1、とにかくやたらと接触が多い。

1にも2にもハグとベソ(キス)。家族だけでなく、友人とも、また友人が連れてきた全員とも、必ずあいさつとして、ハグとベソします。
家に入ったら、まずハグとベソ、帰る時もハグとベソ、それを全員とやる。
女性同士、また女性と男性は、ほぼ必ずハグとベソします。男性同士は握手する場合が多い。

2、とにかく団体行動が好き

家族や友人など、たいがい誰かと一緒にいます。会う頻度も高い。一人行動が苦手な人が多い印象。旅行なども複数で行きます。なかには一人好きな人もいるでしょうが、日本人よりおひとり様が少ないです。

3、おしゃべりが大好き

男女共に話し好きの人が多い。知り合いだけでなく、知らない人同士でも、やたらと近距離でしゃべります。しかも話してる時間も長い。

4、狭くて大音量、わちゃわちゃしてるのが好きな人が多い

狭いカフェ、バル、クラブ、レストランなど、人が密集していて、それが大音量の中だったとしても、大声で何時間もしゃべり続けて平気です。完全な3密。

5、家族と住んでる場合が多い

失業率も高く、家を出るお金がないのもあるせいか、割と大人数で住んでいる人たちが多く、親や祖父母と住んでる場合もあります。そうでない場合は、家をシェアしたりしています。一人暮らしというのが、日本ほどポピュラーではない。

6、基本的に不衛生

家の中はみんなキレイなのですが、どういうわけか、街中は不衛生で汚くても平気です。ゴミも道端に捨てるので、道路も床も椅子も、なにか落ちてて、なにがくっついてるかわからない。

7、トイレで手を洗わない

女性でも手を洗わないで、出ていく人が結構います。トイレも汚いところが多い。水が出なかったり、壊れてたり、便座なかったり、いろいろあります。日本のように、センサーで出る水道が当たり前ではないので、蛇口をひねって出します。よく考えたら、ここにもいろんな菌が付いてる可能性ありますね。

8、病院制度の問題

あくまでも想像ですが、最初の段階で、ちゃんとコロナウイルス患者を分けていなかったのかも?と考えています。

以前、スペインの緊急病院にかかったことがあるのですが、待合室で、あきらかに超緊急な人とそれ以外の人たちと、一緒になって待たされました。この時私は、湿疹ができていたので、「他の人にうつるかもしれない(※まだ診断前で、わからなかった)」と心配でした。また他の人たちも、なんで今、緊急に来てるのかもわからないので、このシステムがちょっと怖かったです。

この時、病院で、
「温泉とかプールでしかうつらない菌です。」
と診断され、そういった場所に行ってないのに、湿疹が出ていて、医者にとても不思議がられました。スペインの菌は強いのかも・・・。
不衛生というのも関係してるかもしれません。それ以来、温泉やプールにあまり行かなくなってしまいました。

9、マスクをする習慣がない

当然、マスクなんかするわけないので、みんな普通にくしゃみや咳をしています。他人に迷惑とか考える人が少ない。つまり、風邪ひいていようがなんだろうが、習慣なのでハグとベソは続いたと思います。

以上が私の考える、スペインでコロナウイルスが広がった理由です。今、スペインに住まれている方は、また別の意見だと思います。あくまで一個人の考えです。コロナ以降は、みんな手洗いをしたり、マスクをしたりしてるので、これとは変わっているでしょう。

スペインが大好きで、ほぼ毎年行っています。今年も行くつもりでした。今書いたことは、すべていいことでもないけれど、ハグやベソ、知らない人同士話したり、わちゃわちゃしたり、本当に大好きで、無くなってほしくない。でも今回のことで変わるかもしれませんね・・。

最近、スペイン風邪と比較して話す人がいるのですが、人類はこれまでもそういった病を乗り越えて今にいたっているので、また復活すると信じています。

心が折れそうな毎日ですが、起こったことはしかたありません。なんとか、希望を持って生きていきましょう。また復活したら、スペインに行きましょう!