キューバ人こそ、お金にこだわる
個人の差が大きいのはわかった上で書くけれど、キューバ人、お金を得ることに関しては、嗅覚が鋭い。正直、配給だけでは十分とは言えないし、稼いだわずかなお金も食べ物に消えていく。
観光客が思うような、ご陽気に音楽奏でたり、踊っているだけの国民じゃない。生活は大変苦しいと思う。
その一方で、なぜか人々は、携帯を持っていたり、おしゃれな服を着ていたりする。これがキューバン・パラドックス。
お金をあればあるだけ使っちゃうと書いたけど、これはやっぱり生活が苦しいということ、使わざるをえないこと、だからお金が残らないことが関係してると思う。親から「貯金しなさい。」と言われたことないんじゃないかな。お金を貯められるのは、余裕のある暮らしだからなんだ、ということに、今頃気づかされる。
そして、お金を使い切れるということは、最低限の医療が無料で、社会主義ということも大きいように思う。少なくとも飢え死にはしない。ホームレスもほぼ見られない。
また、彼らは資本主義にとても憧れている。資本主義に住む人間は、お金を魔法のようにどんどん稼げると思っている。たくさん稼ぐということは、その分たくさん支払いがあるってことが、社会主義の人にはどうしてもわかってもらえない。資本主義の世界には、競争があって、普段私たちが働き続けているということも、理解できない。ま、見たことないし、やったこともないから、しかたないか・・。
このところ、一部の自営業が解禁されたこともあって、お金を稼ぐことに興味を持っている。貧富の差も出てきている。どこの国でも、頭のいい人がお金を作る。
キューバ人男性に話を聞くと、キューバの女性には、とにかくお金がかかるという。
「つきあったり、結婚したら大変だよ。○○買うから、お金ちょうだい、と言われるよ。」
別の男性も、
「お金ないから、今は女性とつきあえないよ・・キューバの女性はお金のことばかり言うから。」
とこぼしていた(※人にもよるでしょうけど!)。
でもわかる気がする。子供を持ったりしたら、食べさせなきゃいけないし、どこの国でも女は現実的。
でもつきあってる時から、男性にお金ねだる、ねだられるって、すごい・・。ねだってみたい(笑)その割にすぐ別れるから、それもすごい(笑)。この前までラブラブだったのに・・・ってこと、よくある。キューバ人、パッションありすぎ!