キューバでは小麦粉がなかなか買えない件(見たことがない)!

Pocket

コロナの自粛生活で、お菓子やパン作りが人気。小麦粉が買えないなんて話がありますね。

以前、キューバではパンが手づかみで渡されると書いたのですが(※コロナの影響で改善されたことを祈る)、あまりおいしくないし、種類も少ないため、自分でホットケーキとか、お菓子を作ろうと思ったことがあります。

でも、キューバでは小麦粉が売ってない。どこかに売ってるかもだけど、見たことがないし、買えたこともない。ベーキングパウダーも売ってないし、卵も買えない。

なぜって、キューバは社会主義のため、小麦粉も卵も配給だから。パンも配給だけど、買うことはできます。

卵は、配給所にいっぱいあるのに、配給だけだよ、ということで、売ってもらえなかった・・。配給で卵をもらった人から買えばいいのだけど、いつ産まれたかわからない、謎の常温保存の卵を、高値で買うのが怖すぎる。一回だけ買いましたが、そのあとはあきらめました。私が外国人だから、めっちゃ高値で言ってくるし。
キューバでたまにあるのが、大家さんからのウエルカムドリンクならぬ、ウエルカム卵が用意されてる時がある(笑)これがなにげに一番うれしい!

でも卵がもったいなすぎて、いつまでも食べられず、たま~に腐らせてしまう。本末転倒!!!

前回、知り合いのパン屋さんに行って、
「小麦粉分けてもらえませんか?」
と言ったところ、
「パン焼いたばっかりで、小麦粉ないんだよ・・。」
と言われてしまった。

で、この時、パン屋の中を見たら、今時これ使ってる?って感じの、古びた粉ひきの機械が鎮座していた。キューバの機械、なんでも年季が入っているね!これちゃんとキレイにして使ってるのかしら・・・?いやいやパンだってむきだしで置いてあるし、虫もたかろうと思えば入り放題(窓開いてる)。

キューバでパンを買うのなら、もうパンの上を虫が歩こうが、手づかみされようが、あきらめるしかない。ほかに食べるものがないし、お菓子を作るのはあきらめました・・。

キューバでは、少し前から、一部自営業が認められていて、最近は個人でやってるパン屋もあって、やっぱり配給のパンよりおいしい。そのパン屋は、手づかみしないし(一応)、袋に入っている。袋に入るまで手づかみかもしれないけど、そこはあきらめるとして。お金をさわったあとに、じかにパンをつかむのを見るよりはマシかな。
個人のパン屋さんは、丸いパンが10個で1CUC(110円)。でも、この店も去年の冬は小麦粉がなくて、店が閉まってた(怖)。
キューバに行く時は、食べ物が買えるか、毎回ドキドキする。

それを思えば、衛生的な袋に入った小麦粉が、安く手に入る日本はありがたいですよね。運がよければ、まだ買えるしさ。文句言わない。感謝しかありません。まったくね。