オリンピックはもう見ない。日本人は、努力と苦労が好きすぎます!

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2019年秋、ライブツアーに同行し、たまたま行ったローザンヌ。
ローザンヌのIOC本部すぐそばの宿に泊まりました。すぐそばに、レマン湖があって、オートキャンプ場もあります。レストランもあって、とても素敵な場所。

そう、ローザンヌは、とっても良いところでした。わざわざ行くかどうかは別として、素敵ってことは、間違いない!

たった1年(延期されて2年)で、こんなに世の中なにもかも、変わってしまうなんて、あの頃は、思いもしませんでしたね・・。

私は、東京オリンピックのボランティアに申し込んでいましたが、結局、コロナでそれどころではなくなってしまったのと、春に外国人観客の受け入れをあきらめた時点で、辞退しました。

以前は、無償でもいいから、なにかお仕事したいと思ってましたが、我ながら、どうかしてたんじゃないか?と思います。ワクチンも、年齢的に最後のグループで間に合わず、選手村や空港のお仕事もあきらめました。これに関しては、いろいろ意見があると思うのですが、やっぱり、ゼロワクチンで行くのは、不安です。仕事に就く人には、ワクチン接種があったかもですが、最後までゴタゴタしてたので、やめました。

もう今後、自分の人生で、オリンピックを積極的に観ることはないだろうと思います。一言で言うと、「マインドコントロールが解けた」みたいな感じ。

なんで私、今までオリンピック選手を応援してたんだっけな?!
それは、子供の頃からの習慣、習性だったから。気がつけば、日本の選手は、どういうわけか、日の丸を背負って、競技にのぞみ、日本が金メダルを取れば、私たちも涙したり、喜んだりしていた。でもそれは、自分の努力でもなく、よく考えたら、その栄誉は選手のものであって、私たちのものじゃない。ただ単に、習慣的に日本を応援すべき、という刷り込みから来てたのだな、と思います。

スペインに住んでいて、気がついたのは、とにかく日本人は、努力や苦労の果てに、なにかをつかむのが大好きってこと。テレビやCM、流れてくるメッセージやコメントなど、すべてが、がんばることが美徳、という観念の上に成り立っています。どれほど努力したか、ストーリーがあるのが大好き❤メディアが、わからないような感じで、みんななかよく、とか、がんばれ、とか、メッセージを常に送りこんできてます。だから日本にいると、がんばらないと生きてる意味がない感じがして、ひどく疲れるんです。これが疲れの原因か、と、最近わかりました。
ヨーロッパのCMやテレビに、こんなメッセージ性は、ないように思います。そもそも、テレビやCMに、日本ほどお金をかけたり、細かい演出がありません。

そして日本ほど、スペインではオリンピックを大々的に取り上げません。
スペインにいた時、冬季オリンピックをやっていたのですが、スポーツチャンネルで流れていただけで、誰も話題にもしていなかった。本当に驚きました。

もちろん、みんなでおそろいのユニフォームを着て、応援したりも少ないです。してるかもですが、日本ほどじゃありません。
ひいきのサッカーチーム、バルサとかレアルとかは別で、ユニフォームを着て、応援します。
またサッカーのスペイン代表が出る時は、スペインカラーの服を着たりはします。でも、それはサッカーという競技が好きなんであって、なんでもかんでも国の選手を応援するというのとは、違います。

フランスで行われた、サッカーワールドカップの時、私はパリにいました。自国開催だから、さぞかし盛り上がるだろう、と思ったら、誰も試合を見てなかった(もしかしたら、家で観てたのかもしれないけど)。バーやレストランで、誰も観てないばかりか、ユニフォーム着てる人も見当たらない!!!一緒に盛り上がろうと思ったのに、誰もいない!!さすが個人主義フランス、と思いましたね。・・。

正直、準決勝までは、ほとんど応援する人たちを見かけませんでした。
そして最後に、フランスが優勝した時は、大変なお祭り騒ぎになりました!!! 知らない人の車に乗ったり、大暴れ!
警察も出たけど、車に乗るのは、取り締まらないで、ただただ、車が止まって渋滞することだけを注意(驚)!日本じゃ絶対ありえない。バスティーユが、渋谷みたいになってましたね・・。

やたらめったら、応援したりするマインドコントロールが解けたので、

オリンピック→日本の代表→応援する→自分のことのように喜ぶ

これら、無意識にやっていたことをやめました。もちろん、サッカーやテニスは好きなので、これからも観ると思いますが、すべての競技、日本の代表だからといって、観ることはもうないです。おのおのの人生、がんばってって感じ。

みんながみんな、おんなじことに興味を持ったりする時代は、ここで完全に終わったと思う。

最終的には、オリンピックも無観客になってしまい、6週間の謎な緊急事態宣言も出てしまい、東京になんのメリットもありません。

人生のいろんなことがどうでもよくなっている今、オリンピックなんか、どうでもいい。

コロナが始まって以降、テレビは観なくなりました。勝手な報道は、もう十分。

今回の東京オリンピック、せめてもの抵抗は、テレビでもオリンピックを観ないことです。