ハバナでプライベート・ダンスレッスンを受ける♪
フィデルカストロが亡くなったと発表された直後から、1週間以上、ライブも音楽もすべて中止。お酒の販売もなくなった。毎日フィデルの追悼番組。当然、音楽番組も中止。
踊りにも行くところがなく、やることがなくて、マレコンで夕暮れを見たり、カサの家族に日本食をふるまったり、海でまったりしたりした。
そんな中、個人のダンスレッスンは、ひっそりと続けられた。ダンスの先生は、You Tube で見つけた、ムーブメントがナチュラルな女性の先生。
キューバ人の先生は、英語が話せる先生もいるし、みんな優しく教えてくれます♪クラブでうまい人がいるな、と思ったら、それは生徒を探しに来てる先生だったりする。外国人にレッスンすると、お金が稼げるので、みんなはりきっています・・。
私はボディムーブメントを習いたかったので、女性の先生にひたすら体の動き方を習いました。レッスンはスペイン語のみなので、スペイン語の勉強にもなります。
踊りって、ステップうんぬんももちろん大事だけど、それ以前に体をどう使うかが大切。
突然のフィデルの訃報で、
「レッスンどうするの?続けられるの?」
と先生に聞いたところ、
「続けられるわよ~。」
とのことで、約束の場所へと向かいました。場所といっても、スペイン統治時代に建てられた建物の一角。人が住んでいるフロアの一部屋に鏡が張ってあって、そこがダンスレッスン会場になっています。
で、いつもなら、窓全開で音楽かけてレッスンするところ、窓も閉めて、小さな音をかけて、静かにダンスレッスン。
普段、キューバ人は、音に関してとても寛容だけど、フィデルが亡くなったということで、表立って踊ったり、音楽かけたりができないのです・・。
当然、いつもにぎやかなハバナの街も無音。バンドも歌い手もいない、音楽のないハバナ。有名なBodeguita del MedioもFloriditaも閉店。
が、しかし、国営のお店は、酒類の販売禁止でも、個人経営のお店は、どうも販売OKだったらしく、そちらはひっそりと繁盛していました。
あと驚いたのは、道端で、知らない人に、
「お酒ありませんか~?」
って声をかけていたこと。すると、
「あるよ~!」
って感じで、自宅のお酒をちょっと高値で販売していたこと!キューバでは知らない人にいきなり話しかけても、まったく大丈夫!知らない人は人に聞く、助け合いの心(なのかな?!)!
追悼しつつ、しっかり稼げるものは稼ぐ。したたかなキューバ人の精神をみたような気がしたのでした。